秋の陽射しにつつまれて

太陽のぬくもりが心地よく感じられる季節になりました。寒暖、乾湿、風の強さや風向き。人間は身勝手な、感覚に左右されやすい生きものです。私は特に修業が足りないので、しっかり天候に気分を操縦されて生きています。ほかの動物や植物は、何があろうとそれなりに静かに受け止め、黙々と生を営んでいるのに。でも、人間はそういうことだから、言葉や歌、色や形にして表現する楽しみがあるのですね。

さて、私の早晩・遅晩のシリーズも順調に進み、第4回(12月12日)のプログラムをやっと確定したので、集中して取り組み始めました。今回はオールショパンです。彼のノクターンは、遺作の嬰ハ短調を除いては何故かステージにかけたことがなかったのですが、やはり独特の世界が表わされています。昔はノクターンの醸し出す甘さがどうも苦手だったのですが、最近は渋みとの絶妙なバランスがおもしろくなってきたので、人の感受性は変化するものだなあ、と興味深いです。若い時期にこのような内容の作品を書くとは、ショパンは最初から成熟した一人の作曲家であったことがよくわかります。

このコンサートの詳細については、メニューバーの「12月12日・・」に記載しています。季節は冬に入りますが、心燃える夜になるはずです! 是非いらしてくださいね。

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