音楽は物理学?

昨日、知人が「音楽は物理と数学だから」というのを聞いて、頭によぎったこと。

私はその昔、音楽のことを感情の物理学と名付けていましたが、今は、音楽はエネルギーが生成する時間と場所そのものだと感じています。その場所に入り込んだ時には、植物のようにやわらかく、音もなく?縦横に絡まりあう音、動物のようなしなやかな動き、入念に、また時にダイナミックに変化する和声、インティメイトに内に向かう指向性や必然性などが、自分の周りを隙間なくみっしりと、ねっとりと取り囲んでいるように感じられ、いつも当たり前のように感じている時間や空間の概念はふわっと覆され、自分の居場所すらも客観的に把握できなくなるのが何とも不思議で、これが進行すると社会生活を営むのに支障が起こりそうでこわいけれど、もっと見てみたい気もする。これって宇宙体験のようなもの? 安上がりです・・・

音の純粋なエネルギー生成を妥協なしで表したベートーヴェンとドビュッシーは、とても近い存在に思えます。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク