年明け

新年おめでとうございます。

あまのじゃくな私は、毎日のように新年が明けているじゃないか・・・と思いますが、それでも1月に入る時は、いつもよりも何かがきりっと引き締まる気がします。

誰も予期しなかったことが実際に起きてしまった2020年でしたが、時間だけは何事もなかったかのように流れて行くので、人はそれぞれ、その流れに乗って浮き沈みしながら、何か確実な手応えのあるものを探し続けるのでしょう。私自身は、音楽をしたり考えたりしている時が最もしっくりくるので、今年もまた音楽と緩やかに、かつ激しく付き合います。

1日も早く、穏やかな日々が戻ってきますように。

 

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秋晴れ

9月も末になって、ようやく爽やかな秋晴れとなりましたね。

この半年はコロナに翻弄され、コンサートも軒並み中止や延期となり、音楽家には逆風が吹き荒れた辛い時期でした。

私が勤める大学も、通学は原則禁止され、実技レッスンや室内楽のクラスレッスンまでが遠隔で行われるという、信じられない状況に陥り、学生たちもストレスを抱え、それらを切り抜ける、緩和するためのさまざまな対策のために、文字通り、目が回りそうな半年でした。先週末には後期授業が始まりましたが、実技系の授業は対面でおこなわれることになったため、感染対策の徹底のためなどに引き続き振り回されています。

それでも、この秋からはコンサートも小さな規模で始まる予定ですので、バナーの「コンサート予定」をご覧いただければ幸いです。

この投稿をお読みくださる皆さまが、ご無事かつお元気で生活されていることを願いつつ、また近いうちにコンサートなどでお目にかかれますことを楽しみにしております。

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コンサート延期のお知らせ

明日、3月14日(土)に予定していた渡部基一さんとのコンサートは、コロナ感染防止策の一環として延期することになりました。これは昨年10月の台風のための延期公演だったのですが、いつになったら実現できるのでしょう? でも、音楽家は打たれ強いので、このくらいではへこたれません。

1日も早く、平和に暮らせる日々が戻りますように。

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2月11日(火・祝)15時開演 横浜でのコンサートのお知らせ

横浜・山手地区のフェリスホールにて、シューベルトの即興曲 D 899から第2、3曲、及び、ソプラノの宮部小牧さんと共にドイツリートの名曲をお届けします。詳しくは「コンサート予定」をご覧ください。

宮部さんと共演するのはこれが2回目ですが、素晴らしい歌い手さんです。この他にも名曲が揃っていますので、祭日の午後のお散歩がてら、是非ご来場ください。

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10月12日(土)コンサート中止のお知らせ

台風の影響を考慮して、この日のコンサートは延期となりました。詳細が決まりましたら、またここにお知らせいたします。

皆さま、くれぐれもお気をつけてお過ごしください。

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10月12日(土)コンサートのお知らせ

ヴァイオリニスト・渡部基一さんとの共演のお知らせです。渡部基一さんは、個性的な魅力に溢れるヴァイオリニストで、小澤征爾さん率いるサイトウ・キネンオーケストラなどでも活躍されています。私もこれまでに、フォーレ、チャイコフスキー、ラヴェルなどの室内楽で幾度かご一緒していますが、合わせ練習の時などに垣間見える彼のユニークな音楽の捉え方を、ここにご紹介できないのが残念です。

サローネ・フォンタナ(70席程度)は世田谷の住宅街の只中にあり、決して便利と言えないところにあるのですが、響きも雰囲気も素敵な、瀟洒なサロンです。もしお気が向かれましたら、秋の日の午後、成城学園駅から続く並木道のお散歩がてら、お運びいただけますと嬉しいです。全席予約制ですが、最近になってお知らせを始めたばかりで、まだお席があるそうですので、ご予約をご希望の方は、cusanusあっとgmail.com、または、pianoあっとyukikohori.comまでご連絡ください。ご予約いただいた方には、追って詳しい道順をお知らせいたします。(メールは、あっと部分をアットマークに置き換えてご送信ください。)

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久しぶりの投稿となります。

昨年の冬だったか、HPのソフトを更新したところ、私の手には負えない不具合が生じてしまい、情報を更新することができなくなってしまいました。友人の助けを借りてやっとのことで修復したと思ったら、今度は更新をしている暇がなくなり・・・ご訪問くださった方には、お手数とご不便をおかけしてすみませんでした。今後は大丈夫と思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

その間に行ったいくつかのコンサートについては、「最近行ったコンサート」の欄に記載しましたが、それらの感想についてはまた別の機会に書きます。

 

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9月28日(金)夜のひとときクラシック DUO

「夜のひとときクラシック DUO」を、9月28日(金)に開催いたします。DUOの相手はヴァイオリンの白濱櫻子さん、彼女とはこのシリーズで既に3回目の共演です。場所は品川区の五反田文化センター音楽ホール、ここは初めて利用するのですが、響きがとても良いそうなので楽しみです。詳細はコンサート予定をご覧ください。

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ルトスワフスキを弾いて

6月19日に、二台ピアノでの本番が終わりました。黒川さんとは初めての共演でしたが、お互いに室内楽は頻繁に行っているので、互いの音を聴き合って挑発したり調和したりの密なアンサンブルにはなったと思います。部分的には反省点も多々ありますが、前進あるのみ! (写真は終演後のステージ裏にて。)

それにしても、パガニーニの主題はいかに作曲家たちの変奏意欲を掻き立てることか。二つのフレーズがそれぞれ繰り返されて24小節、かつ24秒くらいにしかならないほどに短く、また、和声としては一度と五度の交代の後、斜に構えたようなカデンツで閉じる。まるで「全てはこういうものなんだよ」とでも言ってるような、ある種のデカダンな雰囲気を漂わせるけれども、確たる意味は持たず、その後に続く変奏によってドラマティックな展開をさせることができる。このことが大きな魅力となっているのでしょう。

ブラームス 、ラフマニノフも素晴らしい変奏曲を作りましたが、ルトスワフスキも、この、「所詮は意味を持たないのか?」ということに対する静かな怒り、激しい抵抗、アイロニーを、見事に音にしたように思います。

過酷な運命を背負ったポーランドに生まれ、二度の世界大戦を経験したルトスワフスキ。ショパンより100年と少し後に生まれた彼の音楽は、むせかえるような生のエネルギーとブラックなユーモアが満ち溢れています。音楽による強烈なレジスタンス。ポーランドの歴史を読むと、今更のように、支配欲、征服欲、そのほか様々な欲望に翻弄されてしまう人間や国の姿が見え、現代では、それがもはや誰にも止めることのできない巨大なシステムとして不気味にうごめいていることが、生々しく感じられます。

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本が出版されました。

私が執筆者として参加させていただいた『少しだけ「政治」を考えよう!』という本が、このたび松柏社から出版されました。演奏者としてのCDはこれまでに幾つか出ましたが、本が出るのは初めての経験なので、とても嬉しいです。

2016年の夏に、フェリスのシティズンシップ教育の一環として、三学部(文学、国際交流、音楽)から12名の教員が協力し、初の学部横断オムニバス授業を行ったのですが、その内容をまとめて1冊の本にしようということになって少しずつ進めて来たものが、やっと形になったのです。様々な分野を専門とするフェリスの教員が、それぞれの観点から、若者が自立した社会人としての意識を持つことの必要性について説いています。

ごく最近出版されたばかりですが、アマゾンではすでに品切れとなり、目下のところ出版社にも在庫はないそうです。増刷されるかどうか? 私の手元にはまだ少しありますので、ご興味がおありの方はどうぞご連絡ください。

今朝の朝日新聞に書評が載りましたので、ここに掲載させていただきます。

 

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