トリオのコンサートを終えて

「夜のひとときクラシック TRIO」 が、昨日無事に終わりました。

トリオを演奏する時は、それぞれがソロをとったり伴奏したり、丁々発止に掛け合ったり、または三者三様に喧々諤々、というように、小さい編成ということを忘れてしまうような組んず解れつがあり、局面もコロコ ロと変わります。

最近の私はソロの本番が多かったのですが、ソロは自分のイメージや考えを主軸にかなりの部分を進めていくことができる反面、自分の肩にすべての荷重がかかってきます(かなりの部分、と限定したのは、神のみぞ知る、という成りゆきがあるからです)。室内楽では、ある程度一致した解釈ができ るまでに時間がかかる反面、数人分の音楽家のパワーが同じ方向を向いた瞬間には大きな熱量が生じるので、また別の面白さ、興味深さがあります。

私にとっては、このコンサートにおいてメンデルスゾーンのトリオ第2番との付き合いが始まったのですが、まず、こんなにも素晴らしく偉大な作品を作った人がいるということに励まされ、奇しくも曲が完成した翌年に亡くなった彼の短い一生に思いを馳せ、当日の演奏によって自身の今後の課題も明確になるという、大変貴重な機会になりました。時間を捻出してホールにいらしてくださり、私たちと一緒に耳を澄ませてくださった方々に大感謝です。ありがとうございました。

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5月14日(土)のコンサート

5月に入り、まだ少し肌寒いときもあるけれど、緑が日毎に濃くなり、いろんな花が競うように咲き、ちょっと目を離すと名も知らぬ草がびゅーんと顔を出し・・・こちらまで気分が浮き浮きします。十把一絡げに雑草と呼ばれている草も、ひょんなことで名前を知ってしまうと何とも近しく、いとおしくなり、ゆえに我が家の小さな庭は雑草天国です。黄色、ピンク、白、朱鷺色。草や土のいい匂いがします。いろんな色の野良猫もときどき遊びに来ては、すっかり寛いでいます。

さて、5月14日(土)にトリオのコンサートをします。「夜のひとときクラシック 」、ルーテル市ヶ谷センターにて18時に開演し、終演は19時40分頃の予定です。初顔合わせのトリオですが、個性豊かな共演者たちと共に、あと2週間足らずでどこまで伸びるか。野草の勢いに負けてはいられません。

ここにチラシを添付しますので、もしもお時間がおありでしたら、ぜひご参加ください。気張らないコンサートで、曲についてのトークも少し入りますし、何と言っても圧倒的な名曲が揃っています。

2016.5.14.チラシ表面2016.5.14.チラシ裏面

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久しぶりにコンサート予定を更新しました。

1月から2月にかけては、大学の試験などで賑やかな時で、センター入試に始まり、授業内試験、卒業演奏、修士演奏、論文審査、入学試験、実技試験、多くの授業のシラバスを書く作業、と休みがなく、毎年のように必ず一度はどこかで(様子を見はからって?)ダウンするのが通例なのです。今年も発熱をあやしながら、切り抜けました。

先ほどやっと、今年のコンサート予定がたったところからアップしました。できたての半熟卵のように、柔らかくて熱いです。

さて、当日になって曲が決まってないということは、まず、ないのですが、昔、こんなにストレスフルな2台ピアノの本番の夢を見たことがあって、今でも時々鮮明に思い出します。上手からステージに出て行こうとする私が見たのは、下手から出て来ようとしている、アレクシス・ワイセンベルクという当時はかなり有名だったピアニストで、ステージに向かい合わせで置かれた2台のピアノをみると、譜面台も置かれていないし、何の曲を弾くのかもわかっていない私は真っ青になって冷や汗をかいていました。

ラフマニノフの第2番のコンチェルト、油断していたら、本番前日になっても暗譜のできてないところがあって、夜、夢の中で必死にさらったら、本番で初めて弾けた、というのもあり、これは実際の体験です。音楽家にとって、ストレスと喜びは、常に背中合わせです。

さて、このような怖い思いと無縁でいられるように、準備しないと!

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直近のコンサートのお知らせ

10月8日(木)にヴァイオリンの白濱櫻子さんと、デュオのコンサートをします。詳しくは「コンサート予定」をご覧ください。「夜のひとときクラシック」初のDUOヴァージョンですが、同じくトークも入ります。白濱さんとは大学生の頃から同じ下宿に過ごしていたので、共に笑ったり泣いたりの近しいお付き合いがありますが、お互いの行動範囲がかなり異なっていたので、一晩のコンサートをまるまるご一緒するのは何と今回が初めてです。このコンサートを開くきっかけになったのは、昨年の暮れ、我が家の忘年会の折に一緒に演奏したところ、同席した友人たちから「素晴らしい、ぜひとも二人でコンサートを!」という声があがったからです。そういうきっかけに素直にならないと何も始まらないので、善は急げ、即行動!

彼女は感性に溢れた個性的な方ですが、その反面、気さくな人柄で、とても魅力的なヴァイオリンを弾きます。二人の音楽が溶け合うと果たしてどんな演奏になるのか?詳しい予想はまだたてられませんが、きっとお楽しみいただけるものになると思います。

ここで私の個人的な近況を少々。最近、電気も温水もないスイスの山荘に泊まり、雨に降られた後の寒さに歯の根が合わず眠れなかったり、カードが使えず、ワインを一杯飲むにも財布の中身が足りるかどうか確かめるような日々があり、日常のスイッチを完全オフにしました。よし、このモードでいるうちに必要最低限以外の物はすべて廃棄するぞ!と考えて帰国したのですが、7年目に入った工事現場(制作中の我が家の現況、日本の山荘のようなものです)に足を踏み入れ、雑然とした部屋部屋を見るなり、道のりの遠さに呆然とするばかり。折衷して、オンとオフをうまく切り替えるテクニックを身につけるしかないのだろうと思いました。いくつになっても、難しいことは変わらないです。

 

 

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ドビュッシーの録画をアップしました

この連休で心身ともにリラックス、ずっと気になっていたライブ録画をアップしよう!と、決心したはよいけれど、まずは録画データのファイルを家探しすることから始まりました。どうぞお聴きください。www.youtube.com/watch?v=3x8LQzhUc6Q

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新年早々、コンサートのお知らせです。

明けましておめでとうございます。みなさまいかがお過ごしでしょうか? 今年こそは世界中であらそいが減って、人々が自分らしく生きることができる年になりますように・・・

今日はお正月の2日目、しんしんと冷えますね。きりきりと冷えたシャンペンになった気分です。暖房をつけてもきりがないので、私は家の中でベルクヤッケ(登山用の防寒ジャケット)を着ています。

さて、来る1月25日(日)に、秦野でショパンを弾きます。小田急線「東海大学前」駅下車 徒歩1分のタウンニュースホールにて、午前10時半開演です。よろしければ是非ご参加くださいね。

秦野ちらし決定稿

 

 

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You Tube に動画をアップしました。

遅まきながら、You Tube にコンサートの様子を載せてみました。私はITが苦手なので、知人が通信講座により入門の手ほどきをしてくれたのです。「できるだけ自分でやる」がモットーなので、お見苦しいところもあると思いますが、ご寛容くださいね。

 

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11月7日(金)横浜でのコンサート

11月に横浜で行うコンサート ~堀由紀子のひとときクラシック~ のプログラムが、やっと決まりました。考えるたびに曲も時代もゴロゴロ変わり、結局「リストから近代へ 幻想への誘い」というテーマで行うことにしました。プログラム詳細はメニューバー「11月7日(金)ひとときクラシック」をご覧ください。

近代音楽への扉を大きく開いたリスト。ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、その晩年の作品は、これはいったい誰の曲だろう?と思うような響きに満ち、調性も極めて妖しいものとなり、例えばスクリャービンの後期の作品と続けて演奏してみるとき、境目が定かではありません。このことをとっても、後に続く作曲家に及ぼした影響は非常に大きかったと思われます。

シューマンとベートーヴェンを楽しみにしてくださった方々には、この変更は大変申し訳ないのですが、このプログラムでもきっと、ひとあじ違う楽しみを味わっていただけるようにします!(曲だけは決まっても、ひとときの実現に向けてさらわないと何も始まりません・・・)

 

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6月5日 残席状況

早晩公演は、残すところあと8席となりました。これからご来場をお考えの場合には、ご予約メールを入れていただいた方が確実です。

遅晩の方はまだ余裕がありますので、お気が向かれた方はご予約なしでいらしていただいても大丈夫だと思います。

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音楽は物理学?

昨日、知人が「音楽は物理と数学だから」というのを聞いて、頭によぎったこと。

私はその昔、音楽のことを感情の物理学と名付けていましたが、今は、音楽はエネルギーが生成する時間と場所そのものだと感じています。その場所に入り込んだ時には、植物のようにやわらかく、音もなく?縦横に絡まりあう音、動物のようなしなやかな動き、入念に、また時にダイナミックに変化する和声、インティメイトに内に向かう指向性や必然性などが、自分の周りを隙間なくみっしりと、ねっとりと取り囲んでいるように感じられ、いつも当たり前のように感じている時間や空間の概念はふわっと覆され、自分の居場所すらも客観的に把握できなくなるのが何とも不思議で、これが進行すると社会生活を営むのに支障が起こりそうでこわいけれど、もっと見てみたい気もする。これって宇宙体験のようなもの? 安上がりです・・・

音の純粋なエネルギー生成を妥協なしで表したベートーヴェンとドビュッシーは、とても近い存在に思えます。

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