堀 由紀子プロフィール
東京芸術大学附属高校、同大学を経て、同大学院修士課程を修了。在学中にクロイツァー賞を受賞。卒業後は同大弦楽科で伴奏助手を務めた後、86年に渡欧し、スイスで独奏者ディプロマを取得。マリア・カナルス国際ピアノコンクール第3位入賞。
通算12年を過したスイスでは、ベルンとシャフハウゼンの音大及びコンセルヴァトワールで教育にも携わりながら、ソリストとして数多くのリサイタル、国内外のオーケストラとの協演、また室内楽やリートの共演者としても活発な演奏活動を行なう。91年に行われた東京交響楽団の世界公演でソリストを務めた。
彼女の欧州での活動の成果は、以下のリサイタル評にも伺える。「この素晴らしいピアニストの傑出した強みはその個性的な作品観に基づいた徹底した音楽造形にあり、それは聴き手の心をとらえて離さない」(98年3月、Der Bund紙)
98年春に帰国し、日本での演奏活動を再開すると共に、フェリス女学院大学音楽学部で教育にも情熱を注ぐ。99年冬から02年春にかけては「J.S. バッハ・6つのパルティータ連続演奏会」を開催。03年秋にはドイツ国立ブレーメン芸術大学より招かれ、ピアノ公開講座及びリサイタルを行なった。これまでに、リスト:ソナタロ短調/ラヴェル:「鏡」、J. S. バッハ「6つのパルティータ」、その他にも室内楽や現代作品のCDが出版されている。
フェリス女学院大学名誉教授。
2021年より横浜で「堀 由紀子の音楽塾 ~find music~」を開講し、ソロおよび室内楽の指導を行なっている。www.yukikohori-music.com
師事歴:叔父・叔母の手ほどきを受け3歳よりピアノを始め、日置智恵子、矢倉眞子、田原冨子、多美智子、安川加寿子、クリストフ・リースケ、ヴェルナー・ベルチの各氏に師事。